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間宮兄弟 5/13(土)より全国順次ロードショー
『間宮兄弟』 耳より情報?
“昨日から公開の博多、名古屋他も各地絶好調”
“もちろん公開中劇場も満席、立ち見が続出”とうれしい情報が続々と届きました。
さながら連打の止まらない“ビッグイニング”の様相です。こうなったらこのブログだって、調子に乗って連発です。
つづけとばかり「続・制作Hの見どころチェック」です。

心に聴こえる音が鳴る
「笑える」「ほっこりする」などなど嬉しい感想をたくさん耳にします。僕のまわりで特に多いのが、「いつの間にか、兄弟や出てくる人を好きになっちゃうのが面白い」って声です。
もちろん監督の映像テクやキャストのみなさんの魅力がそうさせているんだと思いますが、実は『間宮兄弟』には、画面以外にも感情移入を誘うための“音を使った周到な罠”が隠されているのです。
『間宮兄弟』の見ドコロならぬ“聴きドコロ”は、大島ミチルさんのステキな音楽、RIPの主題歌「Hey,Brother」だけではありません。
どこまで聞こえてるんだ?『間宮兄弟』
細かくてユーモラスな効果音の数々が笑いを誘う『間宮兄弟』、この仲良し兄弟はお互いの心や体の中の音まで聞こえているみたいです。映画導入の操車場の明信(佐々木さん)の“グリコじゃんけん”な大股歩きの“おかしな足音(関節音?)”は、ヘッドフォン(もちろん抗菌!ぷっ)をしていても徹信(塚地さん)にはちゃんと聞こえるんです。
ぼったくられて怒り心頭の徹信、体感温度が明信と違って「さぶーっ!」って体が氷る音から溶ける音まで鳴ってます。お兄ちゃんの「塩むすび、作ってやる」の慰めに“プッシュー”って、あなたは風船ですか?例え体感温度は違っても、もっと深いところで日常を共有している兄弟(でも、なんでいつも薬屋で平熱を計っているのだろうか?)。
お母さん(中島さん)の誕生日、彼女のマバタキの音(パシャ、パシャ)を聞くころには、お客さんもすっかり“間宮家”の一員です。
再度、ベランダ占い
兄弟のベランダ占いにも、音の仕掛けが。カーテンを開けるたびに違うのは、見えるものだけじゃありません。小鳥の声だったりサイレンだったり、その時々で何かを暗示させる音が聞こえています。僕が何度観ても(聞いても)ウケちゃうのは、やっぱり“サカリのついた猫の声”です。真っ赤な部屋もおかしいですけど。
女優陣を応援する「フレー、フレー」な音たち
“ダサ、エロ、カワイイ”という新境地に常盤貴子さんが挑んだ、依子先生。ジャージから浴衣まで何を着ても彼女なりの雰囲気です。特に毎回違った衣裳で歩く川原の場面、どの場面でもやけにしっくり見えるんです。この川原で聞こえる“誰かが楽器を練習している音”にも、ぜひご注目(ご注耳?ご注聴?)ください、笑えますよ。
僕のお気に入り場面(て、結局、全場面気に入ってますが、あえて)のひとつは野球グランド。直美ちゃん(沢尻さん)が彼氏の浩太(佐藤隆太さん)の練習を見にきてます。直美ちゃんの心の叫びと呟きが同時に聞ける?(上手な説明は不可能です、やっぱり観ていただかないと)大好きな場面です。「がんばれ、ナオミ」って、自然と直美ちゃんを応援したくなってしまいます。沢尻さんが超キュートなのはもちろん、ここにもちゃんと仕掛けがあるのです(ゴー!ゴー!)。
音の切れ目が、縁の切れ目?
登場人物の中で、バーでも電車の中でも、一人だけ音声バランスが狂ってる大垣(高嶋さん)。デカ過ぎる声といい携帯の着信音といい、不協和音そのものです。リビングでピアノを奏でシャンソンが得意な奥さん(戸田さん)の心の音は、彼にはやっぱり聞こえなかったのでしょう、“フォークで刺されちゃって「俺はステーキじゃないっつーの!」(いくらなんでも、あんまりですけど)”なのも仕方ないです。「声大きいから、離れろ」ってはっきり言ってくれる安西(岩崎さん)といるほうが居心地がいいのもなんだか分かります。「離れまーす!」って、すごく気持ちよさそうに言ってるし。小説では描けない、映画ならではの人物描写です。

教室の黒板前、不登校児の書き込みを見た依子先生と徹信の心は、恋愛にはいたらないけど、何かが通じ合ったように見えます。徹信のヘッドフォン(そうです、抗菌の。ぷぷっ)は依子先生の耳で、ほんのつかの間ですが音楽を奏でます。
でも、徹信が「コレと決めたたった一人の人」の耳では、ついぞ徹信のMDが鳴ることはありません。それが、なにやらとっても痛いのです。
着メロチェックをお忘れなく
なんといってもポイントは夕美(北川さん)の着メロですよ。徹信を訪ねて来たときに校務員室で鳴りますから、コレは絶対に憶えておいてください。「携帯貸してよ、夕美の着メロ作ってやる」の台詞とともに、ぜひ“要チェック”でお願いします。
もちろんドルビーSRDだぜ、『間宮兄弟』
「DVD待ちかなあ」なんて迷っている方に。『間宮兄弟』の本筋には沈没も爆発も噴火も竜巻も銃撃戦もありませんが、やっぱり劇場でご鑑賞いただきたいと思います。例えば、兄弟が部屋で観ているハリウッド映画のビデオの数々、この音の大スケールがとにかく凝っててすごいんです。アクションあり、ミュージカルあり、アドベンチャーものあり(ジャングル?の奥で“マミヤ、マミヤ”って、どんな映画なんだー?)。しかも、もちろん全部『間宮兄弟』のために作ったオリジナルなんです(アスミック配給作品からいただいてきた、なんてマネはしてません)。あるスタッフは「本編より、“劇中劇”の音の方が手間だったかも」ってぼやいて自慢してました。ぜひ劇場で、間宮兄弟の部屋で一緒にビデオを観て、聴いている気分を味わっていただきたいです(で、将来のDVD発売のときもよろしくお願いいたしますね。皆さんのお部屋で『間宮兄弟』と対座していただくのも、きっと楽しいですよ。ちょっと、気が早いですが…)。
でも、劇場に来てくれた皆さんで一緒に聞いて、皆さんで笑って、その笑い声に自分も一緒になって笑って、そんな音と雰囲気まで味わう楽しみが共有できるのは、やっぱり劇場でご覧いただくにかぎります!


結局、今回は“聴きドコロ”ばっかりになってしまいました。
近日、次回はまたまた“見ドコロ”UPの予定です。

記録〈ハスキーボイス美人な〉Sさん、「アドバイスとカット表、ありがとうございました」
助監督〈ターメリック知らずの〉Aくん、「“ネタ検証”、付き合ってくれて感謝です」
by mamiya-kyoudai | 2006-05-28 23:10 | 森田組のスタッフ日誌
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photo 映画『間宮兄弟』の公式ブログ
by mamiya-kyoudai

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